レイキヒーリングの価格は?
レイキヒーリングを人に施す場合とレイキI・II・IIIを人に教える場合に、料金をどうするのかということは避けては通れない問題でした。
レイキは本来愛そのもののエネルギーであって、それをお金に対する執着で歪めたくはありません。
とはいうものの、実際に自分の予定をあけて時間を作らなければならないし、場所代、交通費、通信費などの実費がかかってしまうのも事実です。
自分の生活が潤沢に潤っていて、その余剰の部分でできるのであればそれに越したことはありませんが、現状として自分はそうではありません。
しかしだからといって、ヒーリングを生活の糧にして数万円という価格を提示するのも気が引けます。
私もTさんも料金設定については多少試行錯誤することになりました。
臼井先生とつながり始めた当初はレイキは愛そのもののエネルギーなのだから、料金は設定せずにラブ・オファー(本人が受け取ったと感じる価格)にしようということになりました。
しかし、これではいくら払ったらよいのか見当がつかないから決めてほしいという声が結構出ました。
そしてせっかくレイキヒーリングという奥深く素晴らしいエネルギーにつながる方法を伝えても、料金はいくらでもよい、という辺りからその価値を十分に理解せずに終わってしまう人も出てきます。
地道に続ければ着実に効果を挙げられるものをやらずに、また別のワークショップを高い料金を払って追い求める人もいました。
レイキヒーリングを伝える側としては、料金を提示しないことで相手にレイキヒーリングの尊さを伝える機会を逃してしまうのは申し訳ないことだし、実際に時間も労力も経費もかかっていることなのだから、真剣にレイキヒーリングを受けたい、学びたいと思う人が払うのに困難ではない金額を設定することになりました。
「自分の価値を料金に反映させて、豊かさとして受け取る」といって高い料金設定をしているところもありますが、臼井先生から「エネルギーの高さと金額の高さは違う」ということは強く言われましたので、あくまで講習料として適当な金額にとどめることにしました。
ちなみに私は、ヒーリングの料金は1時間6000円に設定しました。
この価格は安いと思うでしょうか?それとも高いと思うでしょうか?
ある日私はヒーリングを頼まれて実際にいくらかかったか計算してみました。
ヒーリングをしている間の息子の保育料、交通費、場所代等の雑費、夕食を作る時間がとれずに外食した費用…。
全て合わせたら、6000円を超えていました。
相手に6000円も出してもらったのに自分はそれ以上出費している…。
なんだか変な話ですよね。
私は時間に余裕のあるときのみヒーリングを行うことにしています。
私はレイキヒーリングに関しては、ヒーリングをするよりもアチューンメントにより伝授することに主眼を置いています。
一方的にヒーリングを受ける、または行うという関係を続けていたのではキリがありません。
それよりも自己ヒーリングできるようになり、瞑想で自分の状態がわかるようになれば、気付きも深まり、人を頼る必要がなくなります。
これからは特別な人に癒してもらうのではなく、すべての人が自分自身を癒せる時代に入っていくのだと思います。
レイキヒーリングはまさにその手法にぴったりです。
ヒーリングを続けて起きた変化
人にヒーリングする回数を重ねていくうちに、私自身が相手から受け取る情報も徐々に詳しいものになってきました。
はじめは相手の体の状態がどのようなものなのかを感じ取る程度でしたが、そのうち相手の意識状態がわかるようになり、さらに相手が普段意識していない潜在意識が体にどのような影響を与えているかも感じ取れるようになってきたのです。
そしてその潜在意識が人類の集合無意識のどの部分とパイプをつないでいるかにより、その人の意識の持ち方のパターンも決まってくると感じられるようになってきました。
つまり、その人の意識の持ち方が体に相当影響を与えているのです。
5月にある友人をヒーリングしたときのことです。
彼女は幼少時から体がだるくてやる気が出ず、
最近は背中に傷があるような痛みもあるとのことでした。
彼女の背中に手を当てると、体のだるさと背中の痛みは過去生で人間関係から受けた傷であって、それを今生でも引きずってきていること、そしてやるべきことが目の前にあっても余計な脇道に気を取られて肝心なところへ進めないパターンを持っていることなどが感じられました。
彼女にそのことを告げ、「宝石だと思って大事に握りしめているものにずいぶん石ころがあるから、捨てちゃえば?」といったところ、思い当たる節が具体的に出てきたらしく、
「これって本当に捨てちゃっていいのね?」と聞き返してきました。
「うん、捨てちゃっていいよ。」というと彼女は「いらない!いらない!」と真剣に自分の意識からいらないものを捨て始めました。
私も彼女が入らないものを捨てるのを同時にオーラから取り出す手伝いをして、一緒に「いらない!いらない!」といいながらポイポイと取り去っていきました。
彼女はその直後から体のだるさと背中の痛みがなくなり、それ以降その症状が出ることはなくなりました。
世の中に体をよくするための方法は山ほどありますが、私は単に体をよくするだけではなく、その人の意識の持ち方を変化させることがとても大切だと思っています。
ただ体だけよくしても、その人の意識にゆがんだ部分が残っていたのでは、気付きの機会や根本的な原因を改善する機会を逃すことになってしまうかもしれません。
レイキヒーリングでは遠隔ヒーリングで瞑想することにより意識の状態を知ることができるので、心と体の両方に働きかけることができ、うまくできているものだとつくづく感心してしまいます。
このような感じで、私はなぜその部位の調子が悪くなったのか体から理由を聞いたり、その人の持っている意識のうまくいかないパターンを読み取ったり、必要に応じてその人を守っている存在からメッセージを受け取ってそれを伝えながらヒーリングをするという形をとるようになりました。
そして本人が心の状態を変化させることで体も同時によくなっていくというケースを見させてもらうと同時に、私自身もともに体験することで成長させてもらっているのだなとヒーリングをするたびに思うのでした。
臼井先生の弟子を卒業する
7月のある日のことです。
歩きつかれた息子をおんぶしながら、ふと最近臼井先生と話をしていないことに気が付きました。
道を歩きながらどうしてだろうと疑問に思ったとき、臼井先生から「もう弟子は卒業」というメッセージをもらいました。
私はすでにいろいろな存在とつながることができるようになったので、自由にやりなさい、とのことでした。
このメッセージをもらったときに、レイキティーチャーになるための勉強を再開しようと思いました。
Tさんにそのことを話し、久し振りにレイキティーチャーになるための勉強をすることになりました。
レイキティーチャーは人にアチューンメントをするための方法を覚えなければなりません。
アチューンメントの仕方を教えてもらいましたが、それはとても複雑で、簡単には覚えられそうにありませんでした。
私はアチューンメントを覚えることに抵抗を感じ、「こんなに難しいことを覚えなければならないなんて、私は一生レイキティーチャーにはなれない!」と思いました。
それと同時に、アチューンメントに対しての疑問が生じてしまったのです。
私は宇宙の中心に近いものほどシンプルだと思っていたので、複雑な方法を学ぶのはおかしいのではないかと思いました。
それにただ座っているだけで人にチャクラを調整してもらうなんておかしいのではないか、とも思いました。
レイキティーチャーの勉強は再び先延ばしという状態になってしまいました。
シンプルなアチューンメントの方法が降りてくる
10月にTさんの友人Iさん、もう一人の友人を含めて4人で喫茶店でお茶を飲む機会がありました。
Iさんは精神世界のことなどいろいろ詳しい方でしたが、最近京都の鞍馬山に登って不思議な体験をしたそうです。
鞍馬山は臼井先生が21日間籠もってレイキのエネルギーを受けたところですが、Iさんも鞍馬寺本殿の地下でものすごいエネルギーを感じ、その場で一緒にいた友人のヒーラーにレイキIのアチューンメントをしてもらったそうです。
それからレイキに興味を持つようになり、II・IIIも受けたいと思っていたそうですが、翌月初めから海外に長期滞在の予定なので、二つ続けて習う時間はもてそうになく残念に思っていたそうです。
その日の晩、家に帰り入浴しながらIさんと話したことを思い出しました。今日IさんがレイキII・IIIを続けて受けたいという話を聞いたのは私にとってどういう意味があったのだろう…。
その時ふと「臼井先生は人からアチューンメントを受けたわけでもないのにレイキを伝授できるようになったのだから、もしかしたら私もアチューンメントを受けずに直にレイキを伝授する方法をおろせるかもしれない。」という思いが湧いてきました。
そのことをTさんに電話で伝えていた最中のことです。
突然ものすごいエネルギーが私の体に流れてきて、電話で話すのも困難な状態になってしまいました。
私はそのとたん、今晩瞑想したらレイキを人に伝授する方法を受け取ることができると確信しました。
私には疑う余地もなくそれができると思えたのです。
息子を寝かせてからレイキのシンボルとマントラを使って瞑想を始めました。
心の中で「臼井先生」と呼んだ瞬間に私の頭上から白い光がサーッと降り注いできました。
それと同時に手が自然に動き、それぞれのチャクラのあたりで扉を開くような動作をし始めました。
7つのチャクラすべてにおいてその動作が終わるとハートの前で合掌しました。
そして4つのシンボルとマントラが順に合掌を通ってハートの中に飛び込んできたのです。
それが終わると手が自然に開いた扉を閉じる動作をしました。
とても短くてシンプルでしたが、これでアチューンメントが完了したのです。
その後「教科書どおりにする必要はない」というメッセージが伝わってきました。
私はこの方法でレイキII・IIIをIさんに伝えようと思いました。
翌朝Iさんに電話をし、昨晩に起きた出来事を話しました。
そして早速自分に降りた方法でIさんにアチューンメントをすることになったのです。
Iさんにアチューンメントしてから遠隔ヒーリングの練習をしたら、Iさんはそれで遠隔ヒーリングができるようになっていました。
この方法はとても短くシンプルですが、確実に効果がありました。
しかも自分自身でチャクラを調整するので、私が今まで疑問に思っていた点(方法が複雑という点と、チャクラを人に調整してもらうという点)を解決してくれました。
レイキIのアチューンメントの方法は?
11月に入りAさんという方がヒーリングを受けに来るようになりました。
Aさんは頭がとてもいたい状態で過ごしている方でした。
ヒーリングを受けに来ない日も辛そうに過ごしているようで、ある日電話がかかってきました。
その様子を聞いて私は「とにかく自分の手でヒーリングできるようになったほうがいいよ。明日教えるから。」といいました。
その電話を受けながら、私はその晩にレイキIのアチューンメント方法を受け取ろうと思いました。
夜になり、息子を寝かしつけてからレイキの瞑想を始めました。
するとまた私の手がチャクラの前で扉を開く動作をし始め、それが済んでからハートの前で合掌しました。
今度もシンボルとマントラが飛び込んでくるのかなと思っていたら、そうではなく、ハートから「レイキのエネルギーは我が内にあり」という声が響いてきたのです。
そしてチャクラの前で扉を閉じる動作をしてアチューンメントが完了しました。
翌日Aさんにこの方法でアチューンメントをしたら、レイキIのハンドヒーリングができるようになりました。
アチューンメントの方法は必要があれば降りてくるのだなと思いました。
それが可能であるか否かは自分自身に対する信頼のみなのだと思います。
鞍馬山でのアチューンメント
レイキI・II・IIIのアチューンメントの方法が降りたところで、鞍馬山に行くことになりました。
11月26日にある精神世界系のワークショップが奈良で行われ、その帰りに鞍馬山へ行きました。
しかしそのタイムスケジュールは強行軍で、電車の接続に間に合わせるためにろくに食べずに動いたため、鞍馬の駅に着いたときには私はへとへとになり山に登る気力もありませんでした。
ケーブルで山を登ることになり、駅で鞍馬山のパンフレットをもらいました。
そこには、
「鞍馬山は、毎日を明るく正しく元気よく積極的に生き抜くための活力を、本尊である尊天からいただくための道場である。
本来、いつでもどこにでも存在する尊天の活力が、特にこの鞍馬山には満ち満ちているからである。
尊天とは『宇宙の大霊であり大光明、大活動体』であり、私たち人間をはじめと万物を生かし存在させてくださる宇宙生命・宇宙エネルギーであって、そのはたらきは愛と光と力となって現れる。
(中略)
鞍馬山の信仰は、尊天を信じ、ひとりひとりが尊天の世界に近づき、ついには尊天と合一するために、自分の霊性にめざめ自分に与えられた生命を輝かせながら、明るく正しく力強く生きてゆくことにある。
宗派にも人種にも国境にもこだわることなく、一人一人の真のめざめと、ともに生かされている万物の調和を祈るのである。
(中略)
仁王門はいつも万人に向けて開放されているが、宗派にこだわらぬ鞍馬山だから寺の教えを押しつけはしない。
座禅・念仏、唱題、祝詞、ヨガ…各自の機根に応じ、それぞれの信ずる方法で自由に、尊天の霊気を受け、一人でも多くの人が真実にめざめ力強く生きてくださればそれでよい。
縁あって鞍馬山を訪れた方々が、尊天の活力に包まれて、すがすがしく心洗われるひと時を過ごされるよう願っている。」
とありました。
鞍馬山の本尊の尊天とは、「宇宙の大霊であり大光明、大活動体」と書いてあります。
これはまさにレイキのエネルギーの根源のことをいっているではありませんか!
自分が今まで感じていたレイキのことを、パンフレットを読んで再確認した思いがしました。
ケーブルカーが山を登って駅に着き、本殿まで歩くことになりました。
とはいえ疲れ果てた私にとって、本殿までたどり着くのがやっとでした。
とりあえず本殿に着いたので、祀ってある三柱の神様をお参りしました。
一つめの神様をお参りしたところ、やわらかい温かさを感じました。
二つめの神様は、中心から周囲に光を放出するような波動を感じました。
三つめの神様は、地平線に広がるような強さを感じました。
お参りが済んでパンフレットを読んだところ、
「愛を月輪の精霊-千手観音菩薩、光を太陽の精霊-毘沙門天王、力を大地の霊王-護法魔王尊のお姿であらわし、この三身を一体として『尊天』と称するのである。」
とあり、私が感じた波動と祀られている神様の波動はまさに一致していました。
柔らかい温かさを感じたのは愛の神様で、中心から周囲に光を放出するような波動を感じたのは光の神様で、地平線に広がるような強さを感じたのは力の神様だったのです。
そしてこの三柱の神様を一体として、「宇宙の大霊であり大光明、大活動体」である「尊天」と称するとありますが、私がこの三柱の神様の波動を感じ、そのエネルギーを体で受け取ったときに奇蹟のような体験をしたのです。
さっきまで疲労と空腹のために山を登る気力もないくらいにへたばっていた私の体が急に元気になり、順路の奥の院まで一気に小走りで駆けつけてしまったのです。
その時感じたのは、人間は普段は食事をすることでエネルギーを吸収しているけれども、それは遠回りな仕方で、宇宙のエネルギーを体に直に通してしまえば食事を摂らなくても活力が得られる、ということでした。
だから仙人は霞を食って生きるといわれたのだと思います。
奥の院に着き、アチューンメントをすることになりました。
レイキの瞑想を始めると、鞍馬山に立ち込めていた霊気が
一気に私の体に集まってきたような感じを受けました。
そしてものすごいエネルギー状態の中でアチューンメントを行いました。
鞍馬山は貴重な体験をもたらしてくれました。
大勢にアチューンメントする方法が降りる
私が臼井先生から直接レイキについて指導を受けたということと、アチューンメントの方法を教わらずにレイキを伝授できるようになったといううわさが伝わり、12月19日にある瞑想グループの14名の方にレイキを伝えることになりました。
そのグループの方たちに、レイキは宇宙の無限のエネルギーであること、自分のハートを宇宙の中心と一致させることによりヒーリングを行うので相手から悪いものを受け取ることがなく、かえって自分の調子もよくなること、私は宇宙の中心に近いものほど無限で、シンプルで、万人に通じるものであると思っているが、レイキはまさにその通りであることなどを話しました。
そしてレイキIのアチューンメントをすることになりました。
14名もいるので一人ずつアチューンメントをするのは時間がかかるなあと思いつつ、全員でアチューンメントの際の動作の練習をしていたときのことです。
突然私のハートに「アチューンメントを一人ずつやる必要はない、一度に全員にできる」というメッセージが届きました。
そこで予定を変更し、私のリードで全員が同時にチャクラの前で扉を開く動作を行なってから、「レイキのエネルギーは我が内にあり」と宣言することになりました。
このアチューンメントの最中、レイキのエネルギーが部屋中に満ちてすごい状態でした。
アチューンメント後には全員が確実にヒーリングできるようになっていました。
こうして私は一度に多くの人にレイキを伝授する方法を体得することになりました。